日本初!の「小屋展示場」とは
2014年10月4日(土)~13日(月・祝)の日程で、虎ノ門ヒルズの近くで開催されていた「小屋展示場」を見に行ってきました。
会場にはそれぞれ趣向をこらしら14棟の実物の小屋が展示されており、オフィス街のお昼時ということもあり、サラリーマンやOLが興味津々にそれぞれの小屋を眺めていました。
今の時代、多様な価値観のライフスタイルを選ぶ人が増えてきている世の中、小さくとも自分の個性を表現することのできる、自分だけの空間を、自分たちの手でつくりたいという要望が増えてきている気がします。
小屋はこれらの要望を小さな金額で実現してくれるひとつのモデルと言えるでしょう。展示された小屋を見ていると、ちいさな暮らしで豊かなライフスタイルのイメージを描くことができそうです。
14棟の展示を大きく分けると次の3つくらいに分類できます。
*建設会社系:建設会社が自社の職能を生かし小屋をつくるものです。材料施工費込みで150~240万円の値段がついていました。木造と鉄骨造のものがありました。キット販売しているものも有り。
*セルフビルド系:キャンプ用の小屋から組み立て式の小屋、セルフビルドでつくった小屋まで、値段は材料のみで24~100万円。展示場での製作期間は10日間だったようです。
*アイディア系:4帖位の小屋というイメージからは少し離れたアイディアの小屋。トイレ小屋だったり、一畳の小屋だったり、実際に使えるかどうかは難しいですが、アートとしてみれば面白い発想だったりします。
住宅展示場ならぬ小屋展示場ということで、新しい試みの展示に触発され来場者は新しい暮らし方のイメージが膨らんだのではないでしょうか。この動きが今後とも注目を集められ世の中を元気に面白くしてゆくであろうと思っています。
下はいくつかの展示されていた小屋たちです。
セルフビルドでつくられた小屋です。随所に廃材が利用され、それらをセンスよくまとめあげています。こんな小屋なら自分たちでもつくれる、つくってみたいと思わせてくれる小屋でした。
アウトドアショップのモンベルが展示していたテント小屋です。展示の中では最安値クラスの23.5万円。総重量27kg、大人4人で1時間半程度で組み立てができるそうです。テント前に設置してあるソーラーパネルとバッテリーにより、照明などの電力をまかないます。携帯用のソーラパネルも販売されており、照明、パソコン、携帯電話用の電力は携帯用があれば充分です。電線が無くても意外と暮らしてゆけそうです。
小屋の展示は建物だけでなく、実際の使い方イメージし易いような展示がなされています。机の上部の梯子を上った所はベッドスペースになっています。小屋に数日間こもって集中して何か作業が出来そうです。
小屋であり、書斎であり、トイレであり、移動式のモバイルオフィスであるというアイディアにあふれた作品。正12面体のドームハウスでもありますね。
銅板の屋根、藁入り土壁の外壁、内壁は和紙、床は畳と和風感覚の小屋です。ここでは何か作業するよりは、心静かに寛いだり瞑想したりするのに適した空間です。材工で250万円なり。
一畳ハウスと名付けられた遊びこころあふれる小屋です。手軽に色や装飾を楽しめ、家の中にも設置できるので、小さなお子様にとっては絶好の遊び場となるでしょう。
C形鋼を構造材として組み立てた小屋です。スチールハウスなのでデザインがシャープです。お値段は150万円~ということです。
上に続きこちらも鉄骨造の小屋です。デッキ側に全面開放できるので通りに面した店舗に向いた小屋です。東急ハンズで材工240万円で売っています。
全面デッキの付いた小屋。木造なので親しみやすく暖かい感じが伝わってきます。店舗にオフィスに趣味の部屋にといろいろな用途に使えそうです。想像力がかき立てられる小屋です。材工で170万円なり。
この1棟だけサテライト会場での展示でした。木の素材感を全面に出した木の空間。セルフビルドすることを前提につくられました。キット価格69万円。
小屋の数々、いかがでしたでしょうか?
小屋づくりは自由に空間づくりができ、金銭的なハードルも低いです。
場所とやる気があれば、すぐにでも始められます。
先ずは小屋づくりのイメージをふくらませてみてはいかがでしょうか?
フォレストドームでもそんな小屋づくりのお手伝いをしています。