現代版「草泊まり」

現代版「草泊まり」

写真は2023年1月の熊本県阿蘇市の風景です。
この地域に古くから伝わる「草泊まり」の現代版が完成しました。

もともと阿蘇には、草原の放牧・採草等の作業用に「草泊まり」をするための茅葺き小屋をつくる風習がありました。
「草泊まり」とは、草刈りの期間中、採草地の近くで野営をすることです。
昔は車がなかったため、採草地へ行くのに多くの時間と労力がかかっていましたので、「草泊まり」によってその労力が節約されました。
しかしながら時代の変化とともにその必要性が失われてしまっています。

今回、現代版「草泊まり」として「フォレストドーム×茅葺き」で草原の東屋を作成いたしました。
本茅葺き職人が、阿蘇の茅を用いて葺いた屋根は、阿蘇の風景にマッチしています。

現地で産出される材料を使って現地の職人が施工する。
職人の熟練度によってこのような素晴らしい造形が出来上がります。
ぜひ次の世代へ受け継いでいってもらいたい技術です。

現代版「草泊まり」が地域の文化を伝え、地域を活性化させるものとなることを期待しています。
また毎年産出される草の利用として持続可能に小屋が活用されてゆくことを期待しています。

今回はフォレストドームが利用者のアイディアによって素晴らしい造形が出来上がりました。
このような素晴らしいコラボレーションが実現したことに感謝しています。

現代版「草泊まり」

「フォレストドーム×茅葺き」のコラボレーション

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